本記事は、公開されている情報をもとに作成した情報提供を目的とする記事です。診断や治療の代わりとなるものではありません。ADHDの症状や治療については、必ず医師にご相談ください。
- 「エンデバーライドは本当に効果があるの?」
- 「ゲームのようなアプリでADHDの症状は改善するの?」
- 「副作用はないの?」

国内初のADHD治療用アプリとして注目されている「エンデバーライド」ですが、治療を検討している保護者の方にとって最も気になるのは、「本当に効果があるのか」「安心して使えるのか」という点ではないでしょうか。
エンデバーライドは、一般的なゲームアプリとは異なり、臨床試験によって有効性と安全性が評価された医療機器プログラム(デジタル治療:DTx)です。
この記事では、公開されている臨床試験の結果をもとに、期待される効果や副作用、安全性についてわかりやすく解説します。
エンデバーライドに効果はある?
結論から言うと、国内の臨床試験では、不注意症状の改善が確認されています。
エンデバーライドは、ADHDの中核症状の一つである「不注意」への働きかけを目的として開発された治療用アプリです。
例えば、
- 集中が長続きしない
- 授業中に注意がそれやすい
- 忘れ物やなくし物が多い
- 宿題や課題を最後まで続けることが難しい
といった、不注意による困りごとの改善を目指して設計されています。
国内の臨床試験では、通常の治療に加えてエンデバーライドを使用したグループで、通常治療のみのグループと比較して、不注意症状の改善が認められました。
ただし、効果には個人差があり、すべての患者さんに同じ結果が得られるわけではありません。
臨床試験の詳細


エンデバーライドは、日本国内で実施された臨床試験において、有効性と安全性が評価されたうえで医療機器として承認されています。
試験では、6歳以上18歳未満のADHD患者を対象に、通常治療にエンデバーライドを追加したグループと、通常治療のみを受けたグループを比較しました。
その結果、エンデバーライドを併用したグループでは、ADHDの中核症状である「不注意」の改善が認められました。
一方で、多動性や衝動性を含むすべての症状に同等の改善が確認されたわけではなく、本アプリは不注意症状へのアプローチを主な目的として評価されています。
また、この臨床試験では有効性だけでなく安全性についても確認されており、その結果を踏まえて国内で医療機器プログラム(デジタル治療:DTx)として承認されました。
なお、臨床試験の結果は集団としてのデータであり、実際の効果には個人差があります。治療の適応や継続については、医師が症状や治療経過を踏まえて判断します。
どのような仕組みで効果が期待される?

エンデバーライドでは、水路を進む乗り物を操作しながら、
- 障害物を避ける
- 必要なキャラクターを選んでタップする
という複数の課題を同時に行います。

これにより、
- 注意を維持する力
- 必要な情報を選択する力
- 注意を切り替える力
など、注意機能に関わる認知機能へ働きかけることが期待されています。
また、プレイ状況に応じて難易度が自動で調整されるため、一人ひとりに合わせた負荷で継続しやすいよう設計されています。

副作用はある?
エンデバーライドは薬ではありませんが、望ましくない反応がまったく起こらないわけではありません。
利用中にみられる可能性がある症状としては、
- 目の疲れ
- 頭痛
- 集中による疲労感
などが報告されています。
これらはスマートフォンやタブレットを使用した際にも起こり得る症状です。
利用中に体調の変化や気になる症状があった場合は、無理に続けず、医師へ相談しましょう。
安全性は確認されている?
はい。
エンデバーライドは、医療機器として承認される前に、有効性だけでなく安全性についても評価されています。
また、医師の管理のもとで利用することを前提としているため、
- 利用状況の確認
- 治療効果の評価
- 必要に応じた治療内容の見直し
を行いながら治療を進めます。
さらに、一般的なゲームのように長時間プレイを前提とした設計ではなく、
1日約25分・約6週間
という利用方法が定められています。
エンデバーライドは薬の代わりになる?
現時点では、薬物療法の代わりになる治療ではありません。
エンデバーライドは、薬物療法や行動療法などの通常治療を補助する目的で使用されます。
そのため、
- エンデバーライドを使えば薬が不要になる
- エンデバーライドだけでADHDが治る
というものではありません。
治療方針は患者さん一人ひとりで異なるため、医師が症状や経過を踏まえて判断します。
効果を高めるために大切なこと
エンデバーライドは、決められた方法で継続することが重要です。
ポイントは次のとおりです。
- 医師の指示どおりに使用する
- 1日約25分を目安に継続する
- 自己判断で中止しない
- 保護者が利用状況を見守る
また、お子さんが無理なく続けられるよう、
「今日はどんなステージだった?」
「頑張って続けられたね」
など、保護者の方が日々声をかけることも継続の助けになります。
治療として取り組むだけでなく、前向きなコミュニケーションを取りながら進めることで、習慣化しやすくなるでしょう。
よくある質問
本当にゲームで治療できるのですか?
一般的なゲームにADHDの治療効果は認められていません。
エンデバーライドは、臨床試験によって有効性と安全性が評価された医療機器プログラムです。
効果はどれくらいで現れますか?
利用期間の目安は約6週間です。
ただし、効果の現れ方には個人差があるため、医師が経過を確認しながら治療を進めます。
副作用はありますか?
薬ではありませんが、目の疲れや頭痛、疲労感などがみられる場合があります。
気になる症状がある場合は医師へ相談しましょう。
薬を飲んでいても使えますか?
はい。
エンデバーライドは、薬物療法など通常治療と組み合わせて使用することを想定した治療用アプリです。
自己判断で薬を中止せず、医師の指示に従ってください。
まとめ
エンデバーライドは、臨床試験によって有効性と安全性が評価された国内初のADHD治療用アプリです。
国内の臨床試験では、不注意症状の改善が確認されており、薬物療法や行動療法など通常治療を補助する新たな選択肢として期待されています。
一方で、効果には個人差があり、ADHDを根本的に治す治療ではありません。また、薬の代わりになるものでもなく、医師の診断・管理のもとで適切に利用することが重要です。
利用を検討している場合は、お子さんの症状や治療方針について医師と十分に相談し、適切な治療の一つとして取り入れるか検討しましょう。
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