「最近、プロテインが高くなった気がする」
そう感じている人は少なくありません。
実際、2026年はホエイプロテインの原料価格が大幅に上昇し、国内でもプロテイン商品の値上げや内容量の減少が相次いでいます。
特にホエイプロテインの原料となる「ホエイ(乳清)」は、国際価格が大きく上昇しています。
では、なぜプロテインはここまで高騰しているのでしょうか?
そして、これまでホエイプロテインを飲んでいた人は、今後どうすればいいのでしょうか。
筆者自身は、現在ソイプロテインを愛用しています。
ホエイは水に溶けやすく飲みやすい一方、筆者の場合は筋肉への実感があまりありませんでした。
一方、ソイプロテインはホエイよりゆっくり吸収されるとされ、腹持ちもよく感じられるため、食事の一部を置き換えたいときにも使いやすいと感じています。
この記事では、プロテイン高騰の理由、ホエイプロテインが値上がりしている背景、ソイプロテインとの違い、筆者がソイを選んでいる理由をわかりやすく解説します。
※本記事では、科学的な情報と筆者自身の体験・感想を分けて紹介します。
結論|プロテイン高騰の主な理由はホエイ原料価格の急騰
2026年のプロテイン価格高騰で特に大きな影響を受けているのが、ホエイプロテインです。
ホエイは牛乳からチーズなどを製造する際に生じる「乳清」と呼ばれる液体を原料としています。
今回の価格高騰には、主に次のような要因があります。
- ホエイ原料の国際価格が急騰
- 米国などでの需要増加
- 物価上昇
- 円安
- 日本がホエイ原料の輸入に依存していること
2023年春には米国でWPC80%の取引価格が1トンあたり約72万円だったのに対し、2026年6月には約451万円まで上昇。
約6.3倍になっています。
その影響は私たちが購入するプロテインにも及んでいます。
ホエイプロテインはどれくらい高くなった?
2026年には、プロテインメーカー各社が値上げに動いています。
例えば明治は、主力商品「ザバス」の21商品について2026年6月から最大28%値上げ。
さらに9月からは7商品の内容量を11~22%減らす実質値上げも予定されています。
GronGも2026年3月以降、平均約50%の値上げを実施しています。
通販サイトの商品価格を見ても、
1kgの商品が2024年の2,000~3,000円台から、2026年7月には5,000~6,000円台
となるケースがあります。
3kgの商品でも、以前は6,000~7,000円台だったものが1万円を超えるケースが見られます。
毎日飲んでいる人にとっては、かなり大きな負担です。
なぜホエイプロテインがここまで高騰した?

ホエイはチーズ製造などで生まれる「乳清」
ホエイプロテインの「ホエイ」とは、牛乳からチーズなどを製造する際に生じる乳清のことです。
つまり、ホエイプロテイン専用の原料をゼロから作っているわけではありません。
乳製品市場やチーズ生産などの影響も受ける原料です。
米国などでホエイ需要が増えている
近年は健康志向の高まりなどを背景に、タンパク質を手軽に補給できるプロテイン食品の需要が拡大しています。
特にホエイプロテインは、筋トレやトレーニングをする人を中心に人気があります。
需要が増える一方で原料供給が追いつかなければ、価格は上昇しやすくなります。
日本は輸入の影響を受けやすい
日本国内ではホエイ原料を十分に生産しているわけではなく、輸入に依存しています。
そのため、海外の原料価格だけでなく、
円安や海外の物価上昇
などの影響も受けやすくなります。
「メーカーが突然値上げした」という単純な話ではなく、世界的な原料市場の変化が日本のプロテイン価格にも波及しているのです。
プロテイン市場そのものは拡大している
興味深いのは、プロテインの価格が上昇している一方で、タンパク質補給食品の市場そのものは拡大していることです。
富士経済によると、タンパク質補給食品の国内市場規模は2025年に約3,100億円。
この10年間で約3倍に成長しています。
プロテイン飲料だけでなく、プロテイン入りのヨーグルトやシニア向け食品など、タンパク質を補給する食品の裾野も広がっています。
つまり、
「需要がなくなったから値上がりした」のではなく、需要が拡大するなかで原料価格が上昇している
という状況です。
プロテイン高騰で注目したい「ソイプロテイン」
ここで選択肢になるのが、ソイプロテインです。
ソイプロテインは、大豆を原料とする植物性プロテイン。
ホエイとは原料がまったく異なります。
ホエイプロテインの価格高騰が続いているからといって、すべてのプロテインが同じように値上がりしているわけではありません。
もちろん、今後も価格が上がらないと断言することはできません。
しかし、ホエイプロテインの価格上昇が気になる人にとって、ソイプロテインは検討する価値のある選択肢です。
ソイプロテインはなぜ比較的安い?
ソイプロテインに使用されるのは「大豆たんぱく分離物(Soy Protein Isolate)」です。
大豆から油分や繊維、糖分などを取り除き、タンパク質を濃縮して作られます。
ホエイとは原料も製造工程も異なるため、価格形成も異なります。
GronGでは、ソイプロテインの価格がホエイほど上昇していない理由として、ホエイのような原料の争奪戦になっていないことなどを挙げています。
そのため、プロテイン代を抑えたい人にとっては、ホエイからソイへの切り替えを検討する意味があります。
ホエイプロテインとソイプロテインの違い
ホエイとソイには、それぞれ特徴があります。

| ホエイプロテイン | ソイプロテイン | |
|---|---|---|
| 原料 | 牛乳由来 | 大豆由来 |
| タンパク質 | 豊富 | 豊富 |
| 吸収 | 比較的速い | 比較的ゆっくり |
| 口当たり | 比較的さらっとしている | とろみ・ざらつきを感じることも |
| 植物性 | × | ○ |
| 価格面 | 高騰傾向 | 比較的安定 |
| 筋トレ | 利用される | 利用される |
| 向いている人 | 飲みやすさや吸収の速さを重視 | 価格や植物性を重視したい人 |
どちらが優れているというより、目的や好みに合わせて選ぶものと考えた方がよいでしょう。
ソイプロテインは筋トレに使える?

「ソイプロテインはダイエット用」というイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかし、ソイプロテインもタンパク質を補給するための食品です。
大豆のアミノ酸スコアは最大値の100とされており、ソイプロテインでもタンパク質を補給できます。
一方、タンパク質の消化・吸収性などを評価する指標では、ホエイとの違いもあります。
そのため、
「ソイだからホエイより優れている」
とも、
「ソイでは筋トレに意味がない」
とも言えません。
肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などを含め、食事全体から必要な栄養を摂ることが大切です。
【筆者の体験】私はホエイからソイに変えました
ここからは、科学的なデータではなく、筆者自身の体験談です。
私は現在、ソイプロテインを愛飲しています。
以前はホエイプロテインも飲んでいました。
ホエイの良さは、何といっても水に溶けやすいことです。
シェイカーに水を入れてホエイプロテインを入れると、比較的サッと混ざります。
飲み口もさらっとしていて、非常に飲みやすい。
この点は、ソイよりホエイの方が優れていると感じます。
ところが、筆者自身の場合、ホエイを飲んでいても「筋肉に効いている」という実感があまりありませんでした。
もちろん、これはあくまで個人的な体感です。
ホエイが筋肉に悪いという意味ではありません。
一方、ソイプロテインに変えてからは、個人的には筋肉への手応えを感じています。
さらに、ソイはホエイよりもゆっくり吸収されるとされているため、「飲んだらすぐお腹が空く」という感覚が少なく、食事の一部を調整したいときにも使いやすいと感じています。
この点が、私がソイプロテインを続けている大きな理由です。
筆者がソイプロテインを選んでいる3つの理由

① ホエイより価格を抑えやすい
プロテインを毎日飲む場合、1回あたりの価格差も積み重なります。
ホエイプロテインが高騰している現在、価格を抑えながらタンパク質を補給したい人にとって、ソイは魅力的な選択肢です。
② 腹持ちがよく感じられる
これは筆者個人の感想ですが、ソイプロテインはホエイよりも腹持ちがよく感じられます。
そのため、朝食や間食の一部を調整したいときにも使いやすいと感じています。
ただし、プロテインだけで食事を完全に置き換えることをおすすめしているわけではありません。
食事からしか摂りにくい栄養素もあるため、基本はバランスのよい食事です。
③ 私自身は筋肉への実感がある
一番大きいのはここです。
ホエイを飲んでいたときよりも、ソイプロテインを飲んでいる現在の方が、筆者自身は筋肉への手応えを感じています。
ただし、これはあくまで個人的な体験。
「ソイプロテインを飲めば筋肉がつく」という意味ではありません。
筋肉づくりには、タンパク質だけでなく、適切な運動、十分なエネルギー、休養なども重要です。
ソイプロテインは男性が飲んでも大丈夫?
「ソイ=女性向け」というイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかし、ソイプロテインは男性が飲んではいけない食品ではありません。
大豆由来のタンパク質を補給する食品として、男性でも利用できます。
また、男性の生殖ホルモンへの影響について、臨床研究をまとめたメタ解析では、通常のソイ・イソフラボン摂取が男性の生殖ホルモンに影響を与えるとは認められなかったと報告されています。
ただし、サプリメントや食品は大量に摂ればよいというものではありません。
商品の表示や摂取目安を確認し、食事全体とのバランスを考えて利用しましょう。
ソイプロテインがおすすめなのはこんな人
今回の価格高騰を踏まえると、次のような人はソイプロテインを検討してみてもよいでしょう。
- プロテイン代を少しでも節約したい
- ホエイプロテインの値上げが気になる
- 植物性タンパク質を取り入れたい
- プロテインを間食として利用したい
- 腹持ちのよさを重視したい
- ホエイの価格が高すぎると感じている
- ホエイ以外のプロテインも試してみたい
一方で、
「水に溶けやすく、さらっとした飲み口が好き」
という人は、ホエイの方が満足できる可能性があります。
ソイには独特のとろみやざらつきがあるためです。
ホエイとソイ、どっちを選べばいい?
結論としては、目的によって選べばOKです。
ホエイがおすすめの人
- 飲みやすさを重視したい
- サラッとしたプロテインが好き
- 吸収の速さを重視したい
- 筋トレ後のプロテインとして利用したい
ソイがおすすめの人
- プロテイン代を抑えたい
- 植物性タンパク質を取り入れたい
- 腹持ちを重視したい
- 間食などにも利用したい
- ホエイ以外の選択肢を試したい
そして筆者の場合は、
「ホエイよりソイの方が自分の生活に合っていた」
というのが現在の結論です。
プロテインの高騰はいつまで続く?
ここは気になるところですが、現時点で「○月になれば価格が元に戻る」と断言することはできません。
ホエイの国際価格、米国などの需要、乳製品市場、為替、輸送費など、さまざまな要因が関係するためです。
むしろ、今回のように原料価格が大きく動いた場合、メーカーが一度値上げした商品がすぐに元の価格に戻るとは限りません。
そのため、プロテインを日常的に利用している人は、
「ホエイだけにこだわらず、ソイなど別の選択肢も比較する」
ことが家計防衛の一つになるでしょう。
まとめ|ホエイ高騰ならソイプロテインも選択肢に
2026年はプロテイン、特にホエイプロテインの価格高騰が大きな話題になっています。
背景には、
- ホエイ原料の国際価格高騰
- 海外での需要増
- 物価上昇
- 円安
- 日本の輸入依存
などがあります。
一方、ソイプロテインは大豆を原料としており、ホエイとは価格形成の仕組みが異なります。
そのため、ホエイプロテインの値上げに困っている人にとって、ソイプロテインへの切り替えは検討する価値があります。
筆者自身もホエイとソイの両方を試した結果、現在はソイプロテインを愛用しています。
ホエイは水に溶けやすく飲みやすい一方、筆者の場合は筋肉への実感があまりありませんでした。
ソイに変えてからは、個人的には筋肉への手応えを感じ、さらに腹持ちのよさから間食などにも取り入れやすいと感じています。
もちろん、これは筆者個人の体験です。
「ホエイがダメ、ソイが正解」という話ではありません。
大切なのは、自分の目的、体質、味の好み、予算に合ったプロテインを選ぶことです。
ホエイプロテインの価格高騰が続く今だからこそ、「プロテイン=ホエイ」だけではなく、ソイプロテインにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
参考文献・情報源
- 朝日新聞「プロテイン高騰止まらず、2年で価格が倍増も 健康志向で市場拡大」(2026年8月16日)
- GronG「ホエイプロテインが高騰している理由・ソイプロテインに関する解説」
- Tian, T. et al. (2019). A Study of Structural Change during In Vitro Digestion of Heated Soy Protein Isolates. Foods, 8(12), 594.
- Van den Berg, L. A. et al. (2022). Protein quality of soy and the effect of processing: A quantitative review. Frontiers in Nutrition, 9, 1004754.
- Mathai, J. K. et al. (2017). Values for digestible indispensable amino acid scores (DIAAS) for some dairy and plant proteins. British Journal of Nutrition, 117(4), 490–499.
- Reed, K. E. et al. (2021). Neither soy nor isoflavone intake affects male reproductive hormones: An expanded and updated meta-analysis of clinical studies. Reproductive Toxicology, 100, 60–67.
※本記事の「筋肉への実感」「腹持ち」などに関する記述は筆者個人の体験・感想であり、すべての人に同じ結果が生じることを保証するものではありません。また、プロテインは食事の代替そのものではなく、食生活を補助する目的で利用することをおすすめします。












