はじめに|障がい者割引は「タクシー」にも適用される!

障がい者割引と聞くと、電車やバスを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、実はタクシーでも障がい者手帳を提示することで割引が受けられることをご存じでしょうか。
2025年現在、全国のほとんどのタクシーで「運賃の10%割引」が適用されており、通院や買い物など日常の移動にとても役立つ制度です。
ただし、割引の適用条件や対象となる障がいの種類、ミライロIDの対応状況などは地域や事業者によって異なります。
この記事では、2025年最新版の情報をもとに、タクシー障がい者割引の基本ルール、全国の対応状況、利用時の注意点を詳しく解説します。
タクシー障がい者割引の基本ルール

割引率は全国共通で「運賃の10%」
タクシーの障がい者割引は、全国共通で「運賃の10%割引」が上限です。
これは国土交通省の通知に基づき、ほとんどのタクシー会社が採用している制度です。
この割引分はタクシー会社が負担しており、法令により10%を超える割引はできません。
必要な書類は「障がい者手帳の原本」
割引を受けるには、乗車時に運転手へ障がい者手帳(原本)を提示する必要があります。
対象となる手帳は以下の通りです。
- 身体障がい者手帳
- 療育手帳
- 精神障がい者保健福祉手帳
◆コピーやスマホ写真データでは割引が受けられません。必ず原本を用意しましょう。
▼▼ミライロIDの簡単登録はこちら▼▼

割引の対象者は「手帳を持つ本人のみ」
全国のタクシー障がい者割引対応状況(2025年版)
◆各地域のタクシー会社情報は「右横の▼をタップする」と表示されます。
北海道・東北
北海道
主な会社:札幌第一交通、北都交通、道南ハイヤー
特徴:ほぼ全社で10%割引。札幌市はミライロID対応が拡大中。自治体によっては福祉タクシー券も配布。
青森県
主な会社:青森タクシー、弘前ハイヤー
特徴:県内全域で10%割引。福祉タクシー券の配布も一部自治体で実施。
岩手県
主な会社:盛岡タクシー、岩手中央タクシー
特徴:盛岡市など主要都市で割引。自治体による補助券制度あり。
宮城県
主な会社:仙台タクシー、グリーンキャブ仙台
特徴:仙台市中心に10%割引。ミライロIDは一部対応。
秋田県
主な会社:秋田タクシー、中央タクシー
特徴:10%割引が標準。福祉タクシー券の利用も可能な場合あり。
山形県
主な会社:山形第一交通、山交ハイヤー
特徴:県内全域で割引。自治体による補助券配布あり。
福島県
主な会社:福島交通タクシー、郡山タクシー
特徴:10%割引。自治体によっては福祉タクシー券の配布も。
関東
東京都
主な会社:東京無線、国際自動車、チェッカーキャブ
特徴:大手・中小問わず10%割引。ミライロIDは一部対応。福祉タクシー券の併用は不可の場合あり。
神奈川県
主な会社:神奈中タクシー、川崎交通産業
特徴:県内全域で10%割引。ミライロIDは一部導入。自治体によって補助券あり。
千葉県
主な会社:千葉交通タクシー、京成タクシー
特徴:10%割引が主流。自治体によっては福祉タクシー券あり。
埼玉県
主な会社:埼玉交通、浦和タクシー
特徴:10%割引。ミライロIDは一部導入。自治体の補助券も一部で配布。
茨城県
主な会社:水戸タクシー、日立タクシー
特徴:10%割引が標準。自治体によって福祉タクシー券配布あり。
栃木県
主な会社:宇都宮タクシー、栃木交通
特徴:10%割引。自治体による補助券制度も。
群馬県
主な会社:群馬中央タクシー、高崎タクシー
特徴:県内全域で割引。自治体によっては福祉タクシー券配布。
中部
新潟県
主な会社:新潟交通タクシー、越後交通
特徴:10%割引。自治体による福祉タクシー券配布も。
富山県
主な会社:富山第一交通、富山交通
特徴:10%割引。自治体によって補助券あり。
石川県
主な会社:金沢第一交通、北陸タクシー
特徴:県内全域で割引。自治体による補助券配布も。
福井県
主な会社:福井タクシー、福井交通
特徴:10%割引。自治体によって福祉タクシー券あり。
山梨県
主な会社:甲府タクシー、山梨交通
特徴:10%割引。自治体による補助券制度あり。
長野県
主な会社:長野第一交通、松本タクシー
特徴:10%割引。自治体によって福祉タクシー券配布。
岐阜県
主な会社:岐阜第一交通、岐阜交通
特徴:10%割引。自治体による補助券あり。
静岡県
主な会社:静鉄タクシー、浜松タクシー
特徴:10%割引。自治体によって福祉タクシー券配布。
愛知県
主な会社:名鉄タクシー、つばめタクシーグループ
特徴:名古屋市など大都市圏で10%割引。ミライロIDは準備中の会社が多い。タクシー券との併用不可が一般的。
近畿
三重県
主な会社:三重交通タクシー、津タクシー
特徴:10%割引。自治体による福祉タクシー券配布。
滋賀県
主な会社:滋賀第一交通、大津交通
特徴:10%割引。自治体による補助券あり。
京都府
主な会社:都タクシー、ヤサカタクシー
特徴:京都市など都市部で10%割引。ミライロID対応も進行中。
大阪府
主な会社:大阪第一交通、国際興業大阪、大阪相互タクシー
特徴:大阪市・堺市などで10%割引。ミライロID対応が拡大中。事前登録が必要な場合も。
兵庫県
主な会社:神戸交通、阪神タクシー
特徴:神戸市などで10%割引。ミライロIDは一部対応。
奈良県
主な会社:奈良交通タクシー、奈良第一交通
特徴:10%割引。自治体による福祉タクシー券配布。
和歌山県
主な会社:和歌山第一交通、和歌山交通
特徴:10%割引。自治体による補助券あり。
中国
鳥取県
主な会社:鳥取第一交通、鳥取交通
特徴:10%割引。自治体による福祉タクシー券配布。
島根県
主な会社:松江タクシー、出雲第一交通
特徴:10%割引。自治体による補助券あり。
岡山県
主な会社:岡山交通、両備タクシー
特徴:10%割引。自治体による福祉タクシー券配布。
広島県
主な会社:広島第一交通、広交タクシー
特徴:10%割引。自治体による補助券あり。
山口県
主な会社:防長交通、山口第一交通
特徴:10%割引。自治体による福祉タクシー券配布。
四国
徳島県
主な会社:徳島第一交通、徳島交通
特徴:10%割引。自治体による補助券あり。
香川県
主な会社:琴平バス、香川第一交通
特徴:10%割引。自治体による福祉タクシー券配布。
愛媛県
主な会社:伊予鉄タクシー、愛媛第一交通
特徴:10%割引。自治体による補助券あり。
高知県
主な会社:高知第一交通、高知交通
特徴:10%割引。自治体による福祉タクシー券配布。
九州・沖縄
福岡県
主な会社:西鉄タクシー、福岡第一交通
特徴:福岡市などで10%割引。
ミライロID対応が進んでいるが、乗務員によって対応が異なる場合も。自治体によって補助券あり。
佐賀県
主な会社:佐賀第一交通、佐賀交通
特徴:10%割引。自治体による福祉タクシー券配布。
長崎県
主な会社:長崎第一交通、長崎タクシー
特徴:10%割引。自治体による補助券あり。
熊本県
主な会社:熊本第一交通、熊本交通
特徴:10%割引。自治体による福祉タクシー券配布。
大分県
主な会社:大分第一交通、大分交通
特徴:10%割引。自治体による補助券あり。
宮崎県
主な会社:宮崎第一交通、宮崎交通
特徴:10%割引。自治体による福祉タクシー券配布。
鹿児島県
主な会社:鹿児島第一交通、鹿児島交通
特徴:10%割引。自治体による補助券あり。
沖縄県
主な会社:沖東交通、那覇第一交通
特徴:那覇市などで10%割引。ミライロIDは一部対応。自治体によっては福祉タクシー券配布。
共通の注意点・利用のコツ

- 割引率は全国共通で「運賃の10%」が上限。
- 身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳(原本)の提示が必要。
- ミライロID(スマホアプリ)は都市部を中心に一部対応。紙の手帳が確実。
- 迎車料金・深夜割増・高速料金などは割引対象外。
- 介護者や同乗者は割引対象外(本人のみ適用)。
- 福祉タクシー券や自治体補助券の有無、併用可否は各自治体公式サイトで要確認。
- 割引適用は必ず「乗車時」に手帳を提示。
よくあるQ&A|タクシー障がい者割引の気になる疑問
事前予約の配車でも割引は受けられる?
事前予約(配車)でも障がい者割引は適用されます。ただし、迎車料金や予約手数料は割引対象外となる場合が多いのでご注意ください。
配車時に「障がい者割引を利用したい」とオペレーターに伝えると、乗務員への周知もスムーズです。
ミライロIDだけで割引を受けられる?
一部のタクシー会社ではミライロIDのみの提示でも割引が受けられますが、全国すべての会社で対応しているわけではありません。
紙の障がい者手帳を持っておくのが確実です。
特に地方や個人タクシーでは紙の手帳しか認められない場合が多いのでご注意ください。
福祉タクシーとの違いは?
「福祉タクシー」は、車いす利用者や要介護者向けにリフトやスロープなどの設備を備えた特別なタクシーです。
自治体の補助券が使える場合もありますが、通常のタクシー割引とは別の制度です。
障がい者割引は一般のタクシーでも適用されますが、福祉タクシーは事前予約や自治体への申請が必要なことが多いです。
注意点・使う前に知っておきたいポイント

- 領収書には割引後の金額しか記載されない
経費精算や自治体への申請時は、割引前の金額が必要な場合もあるので、必要に応じて乗車前に運転手へ相談しましょう。 - 降車後の手帳提示は割引不可になる場合がある
割引を受けるには、必ず「乗車時」に手帳を提示してください。
運転手が割引操作を忘れることもあるので、乗車時にしっかり伝えるのが安心です。 - 深夜割増・迎車料金・高速料金などは割引対象外
割引は「運賃部分」のみが対象です。
深夜割増や迎車料金、ETC高速料金などは通常通り請求されます。 - 支払い方法によっては割引処理に時間がかかることも
特にQR決済やクレジットカード利用時は、割引処理に手間取ることがあります。
時間に余裕を持って利用しましょう。 - 自治体によってはタクシー券や補助券が使える場合も
お住まいの自治体で「福祉タクシー券」や「割引券」の配布があるか、事前に調べておくとさらにお得に利用できます。
まとめ|障がい者の移動支援として、タクシー割引も有効活用を

障がい者手帳をお持ちの方であれば、全国ほとんどのタクシーで「10%割引」が受けられる時代になりました。
通院や買い物、外出支援など、日常のさまざまな場面でこの制度は大きな助けになります。
利用時は「障がい者手帳の原本」を忘れずに持参し、乗車時に運転手へ提示しましょう。
ミライロIDも一部で利用可能ですが、紙の手帳が確実です。
割引の適用範囲やミライロID対応、タクシー券との併用可否は会社や地域によって異なるため、よく使うタクシー会社の公式サイトをブックマークしておくと安心です。
タクシー移動は費用がかさみがちですが、障がい者割引を活用すればもっと手軽に、もっと身近に。制度を上手に使って快適な移動を実現しましょう!
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