1. 障がい者にも定期券の割引制度あり

通勤や通学で公共交通機関を利用する障がい者の方には、特別な割引定期券制度が用意されています。
「障がい者割引定期券」は、JR・私鉄・地下鉄・バスなど幅広い交通機関で利用でき、経済的な負担を大きく軽減してくれます。
毎月数千円〜1万円以上も交通費が安くなる制度、活用しない手はありません。
しかし、申請方法や対象条件はやや複雑で、「どんな手帳が必要?」「どの窓口で発行できる?」「介護者も割引になる?」など、疑問を持つ方も多いはず。
本記事では、2025年最新版の情報をもとに、障がい者向け定期券の割引制度を学生・社会人別に徹底整理します。
迷ったときの保存版ガイドとして、ぜひご活用ください。
2. 【前提知識】障がい者割引の基礎
対象となる障がい者手帳
障がい者割引定期券の対象となるのは、原則として以下のいずれかの手帳を持つ方です。
- 身体障がい者手帳
- 療育手帳(知的障がい者向け)
- 精神障がい者保健福祉手帳
※一部自治体や交通事業者によっては、対応する手帳や等級が異なる場合があります。事前にご確認ください。
割引の原則
- 本人+介護者1名まで割引対象
- 介護者も同一経路・同一期間であれば割引定期券を購入できます。
- 介護者割引の有無や条件は路線・事業者によって異なるため、必ず事前に確認しましょう。
通勤/通学で適用ルールが異なる
- 通学定期
- 学生証明が必要。学校の種類や認可状況によっては対象外の場合も。
- 通勤定期
- 就業証明や社員証が必要。就業形態による制限はほぼありません。

3. 障がい者の学生が使える通学定期の割引制度【通学定期券まとめ】
障がいのある学生も、通学のための定期券で「障がい者割引」を利用できます。
対象校や手続き方法をしっかり押さえましょう。

対象となる学校
- 特別支援学校(小・中・高等部)
- 高等学校(全日制・定時制・通信制)
- 大学・短大・専門学校
- 各種学校(認可校に限る)
利用条件
- 通学先の学校が「認可対象校」であること
- 障がい者手帳の所持
- 通学証明書の提出(学校から発行)
割引内容
- 運賃が小児運賃の50%(大人運賃の半額)
- 例:JR、私鉄、地下鉄、バスなど
- 本人+介護者1名まで割引適用
- 通学経路が同一の場合に限る
手続き方法
- 学校で「通学証明書」を発行してもらう
- 障がい者手帳とともに、定期券窓口で申請
- 介護者の割引も希望する場合は、同時に申請
📝 補足
- 知的・精神障がいの学生も対象
路線や事業者によっては、精神障害者保健福祉手帳や療育手帳でも割引が適用されます。
詳細は各交通事業者の公式案内をご確認ください。
4. 【通勤定期】社会人向けの障がい者割引
就業中の障がい者も、通勤定期券で割引を受けられます。働く方の毎日の負担を大きく減らす制度です。

利用者
- 就業中の障がい者本人
- 介護者(同一経路・同一期間で通勤する場合)
割引内容
- 小児運賃の50%(大人運賃の半額)
- 片道・往復ともに割引対象
- 本人+介護者1名まで割引適用
通勤定期券での対応
- 原則として「有人窓口」での発行が必要
- ネットやモバイルでの発行は不可(2025年6月現在)
- ミライロID(デジタル障がい者手帳アプリ)での本人確認は可だが、発行されるのは紙の定期券
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5. 【ICカード別】障がい者定期券の発行対応状況
主要ICカードでの障がい者割引定期券発行状況をまとめました(2025年6月時点)。
✅ 表①:割引定期券発行
ICカード | 割引定期券発行 | モバイル対応 |
---|---|---|
Suica | ○(窓口のみ) | × |
PASMO | ○(窓口のみ) | × |
ICOCA | ○(窓口のみ) | × |
SUGOCA | ○(窓口のみ) | × |
TOICA | ○(窓口のみ) | × |
nimoca | ○(窓口のみ) | × |
✅ 表②:介護者同時発行・備考
ICカード | 介護者同時発行 | 備考 |
---|---|---|
Suica | ○ | ミライロID提示可 |
PASMO | ○ | 路線によって条件異なる |
ICOCA | ○ | JR西日本 |
SUGOCA | ○ | JR九州 |
TOICA | ○ | JR東海 |
nimoca | ○ | 西日本鉄道など |
- すべて「有人窓口」での紙定期券発行が必要です。
- モバイルSuicaやモバイルPASMOなど、スマホアプリでの障がい者割引定期券発行は現時点で未対応です。

6. 障がい者割引定期券の申請方法と必要書類【Suica対応例あり】
障がい者割引定期券の申請は、以下の手順で行います。

必要な持ち物
- 障がい者手帳(原本)
- 通学の場合:通学証明書(学校発行)
- 通勤の場合:社員証や就業証明書(必要な場合のみ)
- 介護者も割引を希望する場合:介護者の本人確認書類
申請できる窓口
- 【JR】みどりの窓口
- 【私鉄・地下鉄】定期券売り場
- 【バス】営業所や窓口
申請の流れ(Suica例)
- 必要書類を持参し、みどりの窓口へ
- 「障がい者割引定期券を作りたい」と伝える
- 書類確認後、定期券の発行手続き
- その場で紙の定期券を受け取る
※ミライロID(デジタル手帳)での本人確認も可能ですが、紙の手帳も念のため持参しましょう。
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7. よくあるQ&A
8. まとめ

障がい者向け定期券の割引制度は、学生・社会人ともに広く利用できます。
本人だけでなく、介護者も割引対象となるなど、通学・通勤の負担軽減に大きく役立つ制度です。
- 発行は原則「有人窓口」での紙定期券
- モバイル化・デジタル化は今後に期待(現時点では未対応)
- 対象手帳や申請書類、介護者の条件は事前に公式サイトや窓口で要確認
障がい者割引定期券を賢く活用して、毎日の移動をもっと快適・お得にしましょう。
紙の手帳があれば、スマホが苦手な方でもその場で発行OK。今すぐ駅で手続きしましょう。
今後の制度アップデートにも注目しつつ、最新情報は各交通事業者の公式ページやミライロID公式サイトでご確認ください。
▼ 公式リンク・参考情報
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