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フードバンク(食糧支援)を実際に利用した|申し込みから届くまで全記録【体験談】

※この記事は、実際にフードバンクの食料支援を利用した筆者の体験をもとに、申し込みから到着までを記録しています。

12月のはじめ、「今月ちょっと厳しいな…」という不安が現実味を帯びてきたタイミングで、思い切ってフードバンクに申し込みをした。


電話はどうしても緊張してしまうので、今回はインターネット検索で見つけたフードバンクのメールフォームから申請することにした。


「生活保護じゃない自分が利用していいのかな」「一般家庭でも大丈夫なのかな」という葛藤もあったが、食費が一番削りやすく、そして一番生活に響く部分だからこそ、背に腹は代えられないと感じた瞬間だった。​


目次

利用前に感じていた不安と正直な気持ち

申し込む前に、一番頭に浮かんでいたのは「断られたらどうしよう」という不安だった。
「そこまで困っていない」と思われたらどうしよう、「もっと大変な人がいるのに」と責められたらどうしようと、勝手に心の中で自己否定の声が大きくなっていた。

また、「生活保護を受けていないけれど利用して大丈夫なのか」という戸惑いもあった。
フードバンクは“生活困窮者全般”を対象としているところが多く、必ずしも生活保護受給者だけを対象にしているわけではないが、一般家庭として申請することにためらいがあった。​

さらに気になったのが「個人情報をどこまで聞かれるのか」という点だ。


住所や連絡先だけでなく、収入や貯金、借金の有無、家賃、健康状態などまで聞かれると知り、「ここまで答えないといけないのか」と正直たじろいだ。​

それでも、「状況をきちんと伝えないと、本当に必要な人に届かなくなるかもしれない」と思い直し、できる範囲で正直に書こうと決めた。

関連記事👉フードバンクの個人利用について


フードバンクの申し込み方法|一般家庭でも使える食料支援

電話ではなくメールを選んだ理由

今回は、地域のフードバンクの公式サイトから「食料支援申請フォーム」にアクセスして申し込んだ。


電話でも相談できると案内されていたが、「今どんな状況なのか」を口頭で説明する自信がなく、感情があふれてしまいそうで怖かったため、落ち着いて言葉を選べるメールフォームを選択した。​

メールフォームなら、一度書いた内容を読み直しながら整えられる。


「この表現だと重くとられすぎないかな」「ちゃんと伝わるかな」と考えながら入力できたのは、精神的なハードルを下げてくれた大きなポイントだった。

実際の申請フォーム内容(所要時間・入力項目)

申請フォームの入力には、おおよそ15分ほどかかった。
途中でスマホの写メ(写真)を添付する欄もあったが、初回利用時点では身分証の提出は求められなかった。

主な質問内容は、以下のようなイメージだ(ほぼ実際の設問構成)

  • 基本情報
    • 利用回数(今回が初めてかどうか)
    • 名前(漢字・ふりがな)
    • 性別・年齢
    • 郵便番号・市区町村・番地・建物名・部屋番号
    • 電話番号・メールアドレス
  • 世帯・家族構成
    • 同居人数
    • 子どもの有無
    • 同居家族の属性・健康状態
  • 健康・メンタルの状況
    • 自身の健康状態
    • 精神的な状態や、うつ・精神障害の要因として考えられること
    • ここ1か月で経験した出来事
  • 住居・ライフライン
    • 住まいの形態(賃貸・持ち家など)
    • 家賃の滞納の有無
    • 電気・ガス・水道・電話が使えているか
    • ライフラインや携帯料金の滞納状況
  • 仕事・収入・家計状況
    • 就労状況・雇用形態・業種
    • 職場で抱えている問題の有無(パワハラ・解雇など)
    • 生活費のやりくり方法
    • 世帯全体の直近1か月の収入
    • 貯金+手持ち現金の合計
    • 借金の有無とおおまかな額
    • 家賃・食費・公共料金・借金返済などの月額
  • 生活保護や相談状況
    • これまでに生活保護窓口に行ったことがあるか
    • 利用を考えたことがあるか、その理由
    • 生活相談・労働相談・借金相談を希望するかどうか
  • 食べ物が買えない理由・困りごと
    • 食べ物が買えない状況になった理由(自由記述+選択式)
    • 困りごとについて誰かに相談しているか
    • 家族との関係
  • 食品支援に必要な情報
    • アレルギーや食べられない食品の有無
    • 利用できる調理器具(炊飯器・ガスコンロ・電子レンジなど)
    • オートロックの有無・宅配ボックスの有無
    • 団体を知ったきっかけ
    • 自由記述欄

質問数だけ見ると多く、「こんなに聞かれるの?」と思う人もいるかもしれない。


ただ、これは「利用者を疑うため」ではなく、「限られた食料を、本当に必要な人に、最適な形で届けるため」の情報収集だと理解すると、安心感がぐっと増した。​


申請後の流れ|連絡はいつ来た?

申請フォームを送信してから、約3日ほどで登録したメールアドレス宛に「支援承諾」の連絡が届いた。


いわゆる“審査”というよりも、「状況の確認ができましたので、支援をお送りします」という穏やかな内容で、「否定されなかった」というだけでも肩の力が抜ける思いだった。

その後、実際に食料が届くまでには、おおむね2週間程度かかった。


配送方法はゆうパックでの発送で、地域や状況によってはボランティアスタッフが自宅まで届けてくれるケースもあるようだ。​
「申し込んだのに音沙汰がない」という放置感はなく、待っている間も不安になりすぎずに過ごすことができた。


フードバンクから届いた食料支援の中身(写真あり)【2人分】

届いた食品一覧(2人分)

届いた段ボールは、2リットルのペットボトルが6本入るサイズの箱が2箱分。
見た瞬間、「こんなに送ってもらっていいの?」と思うほどのボリュームだった。

中身は2人分で、具体的には以下のとおり。

  • お米(3kg)×3袋
  • アルファ米(チキンライス 1人前)×10
  • アルファ米(おかゆ 1人前)×10
  • カップ麺(ごつ盛り)×1
  • インスタントラーメン ×2
  • 魚肉ソーセージ(5本入り)×3
  • パスタソース ×2
  • レトルトカレー ×2
  • インスタントお吸い物(8食入)×1
  • インスタントコンソメスープ(1食分)×4
  • キャラメルラテ(インスタント4杯分)×2
  • 抹茶ラテ(インスタント4杯分)×2
  • 駄菓子セット ×2

主食になるもの、すぐ食べられるもの、ちょっとしたお楽しみになるお菓子までバランスよく入っていて、「支援=最低限」ではなく、「少し気持ちが上向く」ことまで考えられている内容だと感じた。​

お米の量に正直驚いた

一番インパクトがあったのは、3kgのお米が3袋、合計9kg入っていたことだ。
普段の買い物では、重さを考えて5kgを買うかどうか迷うこともあるので、「家にいながら9kgのお米が届く」というのは、正直かなり衝撃だった。

そして、何よりも「とにかくお米が嬉しかった」。
お米さえあれば、レトルトカレーやお吸い物、アルファ米などと組み合わせて、しっかり“食事”として成り立つ。
「ご飯が足りないかも」という不安が目に見えて減っていく感覚は、想像以上に心強かった。

関連記事👉フードバンクでお米は何キロもらえる?


どれくらい助かった?金額換算してみた

支援で届いた内容を、市販の価格ベースでざっくりと金額換算してみると、トータルで5,000〜1万円相当にはなる印象だ。


お米9kgだけでも数千円、アルファ米やレトルト、インスタント食品、お菓子類を合わせると、1〜2週間分の食費が大きく浮く計算になる。

普段であれば、給料日前に「お米は次の給料まで我慢しよう」と考えてしまう場面でも、ストックがあることで心に余裕がもてた。

「食費を削る=栄養も削る」という悪循環を一度リセットできたのは、金額以上の価値があったと感じている。

関連記事👉どのくらいの食費が節約できる?


1回目と2回目以降の違い

今回利用したフードバンクでは、1回目は比較的自由に利用でき、2回目以降は相談ベースで頻度や数量を一緒に決めていく仕組みだった。


「とりあえず困ったタイミングで一度試してみる」ことができる一方で、「ずっともらい続ける」前提の制度ではないという線引きも、丁寧に説明されている印象だった。​

これは、利用者にとっても、団体側にとってもフェアな仕組みだと感じた。


支援が長期になりそうな場合は、生活保護や自立相談支援など、他の制度と組み合わせて考えていく必要があることも、フォームの中の相談項目から伝わってきた。​


実際に使ってわかったメリット・注意点

メリット

  • ハードルが思ったより低い
    電話をしなくても、フォームから淡々と入力すれば申し込めるため、「相談が苦手」なタイプでも利用しやすいと感じた。​
  • 一般家庭でも利用できる
    筆者は障がい者雇用で働いており、いわゆる“通常の一般家庭”に近い暮らしだが、それでも支援の対象として受け入れてもらえた。
    「生活保護を受けていないと利用できない」というわけではないことが実感としてわかった。​
  • 食料の質と量が想像以上
    お米・アルファ米・レトルト・お菓子まで含めて、単なる“余り物”ではなく、日常で普通に使える食品が多かった。
    量も、1〜2週間の食費を大きく補えるくらいで、安心感が違う。

注意点

  • 日時指定ができない
    配送はゆうパックまたはボランティアの訪問になるため、細かい日時指定までは難しい。
    受け取りやすい時間帯を想定しておく、宅配ボックスや家族の在宅時間を調整しておくなどの工夫が必要になる。​
  • 在庫や時期で内容が変わる
    フードバンクは企業や自治体、個人からの寄贈で成り立っているため、在庫状況や季節によって内容は変動する。​
    同じものが毎回届くわけではなく、「そのときのベスト」が届く仕組みだと理解しておくと良い。

フードバンクは一般家庭でも利用できる?実際に使ってわかったこと

  • 一般家庭で「今月だけ苦しい」人
    普段はなんとか回っているけれど、急な出費や収入減で一時的に食費が厳しくなった家庭。
    まさに「今月だけ乗り切りたい」という場面で、心強い選択肢になる。
  • 障がい者雇用・非正規で働いている人
    筆者自身、障がい者雇用で働いており、給料が右肩下がりの中で支援が大きな助けになった。
    非正規雇用やシフト制で収入が安定しない人にも、フードバンクは現実的なセーフティネットになりうる。​
  • 収入が一時的に落ちた人
    休職・減給・シフト減・離職など、理由は問わず、「一時的に生活が苦しくなった」人。
    公的制度を利用するほどではない、あるいはまだ躊躇している段階でも、フードバンクという中間的な支えがあるだけで、次の一歩を考える余裕が生まれる。

関連記事👉フードバンクの利用条件について


まとめ|迷っているなら申し込んでよかった

正直、「恥ずかしさ」がゼロだったとは言えない。
それでも、申し込んでみて感じたのは、「恥ずかしさよりも、暮らしの安心のほうがずっと大事」ということだった。

  • 恥ずかしくない
    フードバンクは、特別な一部の人だけの制度ではなく、「生活が苦しくなったときに、一度立て直すためのサポート」として用意されている。​
  • 断られにくい
    状況をできる範囲で正直に伝えれば、「足りないから助けてほしい」という声を受け止めてくれる場所は確実にある。
  • 行動した人から楽になる
    迷って検索だけを繰り返していた時間よりも、フォームに15分向き合った時間のほうが、結果的に生活をラクにしてくれたと今は感じている。

食費が足りないときの対処法として、「残業を増やす」「食事を減らす」だけが選択肢ではない。

利用条件や支援内容(お米が何キロ届くのか、どれくらい食費が浮くのか)を一度確認しつつ、「今月、ちょっと苦しいかも」と感じたタイミングでフードバンクを検討してみてほしい。

関連記事👉食費が足りないときの相談先

関連記事👉フードバンクとフードパテントリーの違い

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この記事を書いた人

アラフィフ既婚の会社員です。
10代で引きこもりから脱出。
20代で働きながら高校・大学へ。
30代でうつ病とリストラを経験。
40代で障がい者雇用で再就職と結婚。
このブログでは障がい者や一般の方にも楽しんでもらえるイベントや生活情報をお届けします!
【保有資格】
ITパスポート、日商簿記、シニアライフコンサルタント(SLC)、フードコーディネーター、フォークリフト運転技能講習など多岐にわたる。

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