マイナンバーカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」は、2025年12月で現行の健康保険証が廃止されることから、今や国民全員が切り替えるべき制度転換の中心です。
オンライン資格確認の導入で、病院や薬局での本人確認が一瞬で済む時代が訪れています。
ここでは登録の具体的手順を、スマホ・ATM・医療機関・役所の4つの方法別に徹底解説します。
マイナ保険証とは(図解)
マイナ保険証とは、健康保険証の機能をマイナンバーカードに統合し、電子的に資格を確認できる仕組みです。
ICチップを利用することで、保険資格・医療受診履歴・薬剤情報などを安全に連携し、本人確認を正確に行います。
【図解】マイナ保険証の仕組み

- カード:マイナンバーカード(ICチップ搭載)
- 電子資格確認システム:全国の医療機関で資格情報をオンライン照会
- 医療機関:マイナンバーカードを読み取り端末にかざすだけで本人確認完了
2025年12月をもって現行の健康保険証は廃止。
以降はこの「マイナ保険証」が標準となります。
登録方法(スマホ/セブンATM/病院・薬局/役所)
マイナ保険証の登録方法は4通り。
どの方法を選んでも最終的に同じ結果(オンライン資格確認の登録完了)になります。
しかし、操作環境やサポート体制に違いがあるため、自分の状況に合った方法を選ぶのがポイントです。
① スマホ(マイナポータルアプリ)でマイナ保険証を登録する方法【3分で完了】
一番人気で最も手軽な方法がスマートフォンからの登録です。
「マイナポータル」アプリを使い、わずか3分ほどで申請が完了します。
【事前準備】
- マイナンバーカード(有効期限内)
- 利用者証明用パスワード(数字4桁)
- NFC機能付きスマートフォン(iPhone 7以降、またはおサイフケータイ対応Android)
【登録手順】
マイナポータルアプリを開く
ホーム画面の「健康保険証利用申込」をタップ

マイナンバーカードをスマホにかざす(NFC読み取り)

画面の指示に従って4桁パスワードを入力
「申込完了」のメッセージを確認
【ポイント】
- 平日夜間・休日でも申込可。混雑を避けて手続きできる。
- 利用履歴や申請状況はマイナポータルの「申込状況確認」からチェック可能。
- スマホがマイナンバーカードを認識しない場合は、ケースを外し、カードを密着させて再試行。
【よくあるエラー】
- 「カードを読み取れません」→ NFCがオフになっている。設定でONに。
- 「暗証番号エラー」→ 数字4桁を3回間違えるとロック。解除は役所窓口。
② セブン銀行ATMでマイナ保険証を登録する手順【スマホ不要】
スマホを持っていない方や操作に不安がある方は、セブン銀行ATMからの登録が便利。全国の主要店舗に導入されています。
【事前準備】
- マイナンバーカード
- 利用者証明用パスワード(4桁)
【登録手順】
TOP画面の「各種お手続き」を選択

画面右下の「マイナンバーカード手続」ボタンを選択

「マイナ保険証利用申込」を選ぶ
案内に従ってカードを所定のスロットに挿入

暗証番号を入力
処理が完了すると画面に「受付完了」と表示
【利点】
- 受付窓口の待ち時間がない
- スマホ操作が苦手でも簡単
- 全国約2万6,000台で24時間対応(一部夜間停止あり)
【注意点】
- 登録後すぐには利用できない(翌日以降)
- ATMによってはマイナンバーカード対応機能が未搭載のものもある
使えるATMを探すには、セブン銀行公式サイトの検索機能を利用しましょう。
③ 医療機関・薬局の窓口で登録
「病院に行ったついでに登録したい」という方は、医療機関または薬局窓口で申し込み可能です。

【流れ】
- 受付で「マイナ保険証の登録をしたい」と伝える
- 窓口スタッフが専用端末を操作
- 患者本人がカードをかざし、暗証番号欄に4桁を入力
- 端末で登録完了の表示を確認
【登録時間】
手続き自体は5分前後。ただし、医療機関によって反映が翌営業日になることがあります。
【対応施設の見分け方】
「マイナ受付対応医療機関」ステッカーやポスターが掲示されている施設が対象です。

【よくある質問】
- 登録だけで受診しなくても大丈夫?
→ 可能です。保険証登録のためだけに窓口を訪れても対応してもらえます。
④ 役所窓口でマイナ保険証を登録する方法【サポート付きで安心】
全国の自治体では、デジタル支援対策として、役所窓口に「マイナ保険証登録サポートブース」が設置されています。
ここでは、スタッフがマンツーマンで手続きを案内してくれます。

【必要なもの】
- マイナンバーカード
- 利用者証明用パスワード(4桁)
- 必要に応じて本人確認書類(運転免許証など)
【登録の流れ】
- 受付で「マイナ保険証の登録をしたい」と伝える
- 担当職員がPCまたはタブレット端末で登録操作
- 暗証番号を入力して完了
【特徴】
- サポート員による丁寧な対応(要予約の自治体もあり)
- ロックされたパスワードの解除も同時に行える
- 高齢者や障がい者向けの代理申請も可(委任状が必要)
【出張サポートも増加中】
一部自治体では、地域の公民館やショッピングモールに「移動登録ブース」を出張設置しています。
地域イベントに合わせて開催されることも多く、操作に不安のある人には最も安心な方法です。
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登録方法の比較まとめ(メリット・デメリット)
| 方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| スマホ(アプリ) | 24時間受付・最速反映 | NFC読み取り不良の可能性 |
| セブン銀行ATM | 全国展開で手軽 | 一部ATM非対応 |
| 医療機関・薬局 | スタッフ対応で安心 | 登録反映が翌日以降 |
| 役所窓口 | パスワード再設定も可 | 平日窓口のみの場合あり |
よくある登録失敗例と対処法
まとめ
マイナ保険証登録は、「一度きり」で終わる便利な手続きです。
今後の医療DX(デジタル化)社会では、診察時の待ち時間短縮や薬歴連携など、さまざまな場面で恩恵を受けられるようになります。
自分の生活スタイルに合った方法を選び、早めに登録を完了させておくことが、スムーズな医療アクセスにつながります。
公式リンク・参考資料(厚労省・マイナポータル)
🔗マイナンバーカードの保険証利用について(被保険者証利用について)|厚生労働省
🔗マイナンバー(個人番号)制度・マイナンバーカード|デジタル庁
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