経済センサス活動調査の調査票が届いた小売業(個人商店・ネット販売など)の方で、
- 「売上はどこまで書けばいい?」
- 「仕入れは全部原価でいいの?」
- 「在庫ってどう扱うの?」
と迷っていませんか?
小売業は、
👉 「仕入れ・在庫・販売」の関係があるため、他業種よりも数字の扱いが複雑です。
ただし、
👉 確定申告の内容をベースにすれば、そのまま対応できるケースがほとんどです。
この記事では、
- 売上高の考え方
- 売上原価と在庫の関係
- 送料・手数料の扱い
- 従業員数の判断基準
を、実務ベースでわかりやすく解説します。
経済センサスにおける小売業の位置づけ
小売業(ネットショップ・個人商店など)は、
👉 「卸売業,小売業」(産業大分類【I】)に分類されます。
個人事業主の中でも最も割合が高い主要業種です。
売上高の書き方(小売業)
👉 売上=商品の販売による収入の合計
含めるもの
- 店舗での販売
- ネットショップの売上
- フリマアプリ(事業として行っている場合)
- 卸売(業者への販売)
送料の扱い(ここで迷う人が多い)
👉 原則:受け取ったお金は売上に含める

ケース別
- 商品代+送料を受け取る
👉 送料も売上に含める - 完全な立替(実費精算)
👉 売上に含めないケースもあり- 例:ヤマト着払いで発送し、送料をそのままお客様が運送会社に支払う場合 → 売上に含めない
👉 判断に迷う場合は、
普段の経理処理に合わせるのが安全です
注意点
- 割引後の金額で記載
- 現金売上の漏れに注意
消費税の扱い
👉 税込・税抜はどちらかに統一
👉 普段の経理処理に合わせればOK
記入時のポイント(実務)
👉 単位は「万円」

- 110万円 → 110
- 176万5,000円 → 177
👉 5,000円で四捨五入
👉 税込・税抜は統一
- 売上が税込 → 原価も税込
- 売上が税抜 → 原価も税抜
👉 必ず揃える
→基本的な書き方

売上原価の考え方(小売業の最重要ポイント)

原価に含めるもの
👉 販売する商品の仕入れに関する費用
- 商品の仕入代金
- 仕入れ送料
【重要】在庫の考え方
小売業ではここが最大のポイントです。
👉 売れた分だけが原価になる
正式な計算式
👉
売上原価 = 期首在庫 + 仕入 − 期末在庫
補足(実務的に重要)
この記事ではわかりやすくするために簡略化していますが、
👉 確定申告ではすでに「期首在庫」が反映されています
そのため、
👉 青色申告決算書の「売上原価」をそのまま使えばOKです
例
- 仕入:100万円
- 在庫:30万円
👉 原価:70万円
👉 在庫分はまだ売れていないため、原価に含めません
→売上原価とは?
【一目でわかる】原価・経費の振り分け
| 項目 | 分類 | 理由 |
|---|---|---|
| 商品の仕入代金 | 売上原価 | 販売する商品 |
| 商品仕入送料 | 売上原価 | 仕入れコスト |
| 梱包材(ダンボール等) | 売上原価 | 発送に直接必要 |
| お客様への送料 | 経費 | 販売費用 |
| プラットフォーム手数料 | 経費 | 販売手数料 |
| 広告費 | 経費 | 集客費用 |
※梱包資材は、普段の経理処理に合わせて「経費」として扱っても問題ありません。
👉 大切なのは売上と原価の大きなバランスです
委託販売の扱い(ハンドメイドなど)
ハンドメイド作家などで委託販売している場合👇

売上
👉 手数料を引く前の「総額」で記載
手数料
👉 経費として処理
👉 ネット販売・委託販売では重要なポイントです
→ネットショップの売上・原価の考え方

確定申告との連動(重要)
👉 確定申告の数字をそのまま使えます
例えば:
- 青色申告決算書の
👉 売上(収入)金額
👉 売上原価
👉 期末商品棚卸高
👉 再計算は基本不要です
フリマアプリの扱い(判断ポイント)

事業に該当するケース
- 商品を仕入れて販売している
- 継続的に出品している
- 利益目的で行っている
👉 経済センサスの対象になる可能性あり
事業に該当しないケース
- 自宅の不用品を売却
- 一時的な出品
👉 対象外となるのが一般的
👉 「継続性・営利性」が判断軸です
従業員数の数え方
従業員に含める
- 正社員
- パート・アルバイト
- 有給の家族
👉 雇用契約あり
判断基準(実務)
👉 雇用保険に加入しているか
従業員に含めない
- 外注
- 業務委託
- 無給の手伝い
→従業員がいる場合

【一目でわかる】従業員の判断表
| 項目 | 雇用スタッフ | 外注 | 家族(無給) |
|---|---|---|---|
| 従業員に含める | 〇 | × | × |
| 支払い | 給与 | 外注費 | なし |
店舗(事業所)の考え方
👉 1店舗=1事業所
注意点
- 自宅兼店舗 → 1事業所が一般的
- ネットショップ → 自宅を事業所とするケースが多い
→事業所の数え方について

よくある間違い
在庫を無視する
👉 原価ズレの最大原因
送料の扱いミス
👉
- 仕入送料 → 原価
- 発送送料 → 経費
フリマの判断ミス
👉 事業かどうかで扱いが変わる
税込・税抜の混在
👉 数字ズレの原因
→よくあるミスと修正方法

不安な場合の対応
👉 調査票の連絡先に確認するのが確実です
まとめ
小売業の経済センサス活動調査は、
- 売上=販売収入(送料含む場合あり)
- 原価=仕入+在庫調整
- 従業員=雇用関係で判断
が基本です。
特に、
👉 「在庫」と「送料の扱い」が最重要ポイント
経済センサス<活動調査>公式ページはこちら👇
https://www.e-census2026.go.jp/
※回答には
👉 政府統計オンライン調査システム(e-Stat) を利用します
https://www.e-survey.go.jp/
→回答・提出期限はいつまで?

→回答義務・罰則について

→複数の事業がある方













