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両足義足で東京マラソン完走――横田久世さんの“悲劇から喜劇へ”の挑戦

電撃性紫斑病で四肢切断――人生が一変した日

写真提供:ヤフーニュース

2017年12月、熊本県在住の横田久世さん(当時40歳)は、それまで風邪ひとつひかない健康体でした。

しかし、ある日突然、激しい寒気と高熱に襲われ、翌日には両脚に強い痛み、顔色の変化などの異変が起こります。

緊急搬送された病院で診断されたのは、「電撃性紫斑病(でんげきせいしはんびょう)」という致命的な感染症でした。

この病気は、細菌が血流に乗って全身に広がり、血管を詰まらせて組織を壊死させる非常に危険な疾患です。

10日間の意識不明状態を経て、命を救うために両脚の膝下と両手の指すべてを切断する決断が下されました。

「自分が病気になったことを絶対に悪いものにしたくない。悲劇のヒーローじゃなく、喜劇の英雄になりたい」 ――横田久世さん(公式ウェブサイトより)

義足で走る決意――「諦めない姿」を届けたい

術後のリハビリを経て、横田さんが選んだのは「挑戦する人生」でした。

体力は落ち、最初はわずか500メートルのランニングでも息切れしてしまう状態。

それでも「諦めない姿が、誰かの勇気になるなら」と、義足でのランニングを始めました。

毎朝3〜5km、休日には10kmをコツコツ走り続け、義足による痛みや疲労と向き合いながら練習を積み重ねました。その姿は、やがてSNSや地元メディアで注目を集めるようになります。

熊本城マラソンでフルマラソン初完走

本人 Instagram

地元開催の熊本城マラソンには何度も挑戦し、2024年にはついにフルマラソン(42.195km)を完走。三度目の挑戦でのゴールには、本人だけでなく沿道の人々も感動に包まれました。

「自分の足で走り抜けた達成感と感動は、生涯忘れられない」と横田さんは語ります。

東京マラソン2025――両足義足での完走という快挙

2025年3月、ついに東京マラソン本戦に出場。5時間46分26秒という記録で見事に完走を果たし、「両足義足での挑戦」としては異例の快挙となりました。この挑戦は全国ネットでも大きく報道され、検索でも注目の的に。

義足ランナーとしての歩みは、ついに全国に広がることとなったのです。

義足ランナーとして、社会に伝え続けるメッセージ

横田さんは、ランナーとして走るだけではなく、自身の体験を社会に活かす取り組みにも力を入れています。

教育現場や講演での発信

小学校や中学校、地域のイベント、企業の研修など、さまざまな現場で講演を行い、「失敗は恥ずかしくない」「自分を否定しない」ことの大切さを伝えています。

インクルーシブ社会への貢献

障害の有無に関わらず誰もが楽しめる場を目指し、全国のイベント(UNICLU出演など)にも出演。生涯アンバサダーとしても活動し、共生社会の実現を目指しています。

メディア・SNSでの発信力

テレビ・新聞・Webメディアなどの出演に加え、自身のSNSやブログを通じて、「ありのままの自分を生きる」ことの強さを発信中。彼女の言葉や日常の投稿は、多くの人の励ましとなっています。

「今日も、誰かの背中を押せるように。だから私は走り続ける」 ――横田久世さん(インタビューより)

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家族との歩み――支えがあったからこそ立ち上がれた

発症前、横田さんは整備士の夫と二人の子どもとの4人家族で、自動車整備工場で働きながら家庭を支えていました。

病気と切断という大きな出来事は、家族全体にも大きな試練でしたが、夫や子どもたちは全面的に支え続けました。

「家族の支えがあったからこそ、もう一度“自分らしく生きる”という気持ちになれた」

その絆と応援が、再び走り出す力を与えてくれたのです。

生きる力は、自分の中にある

病気や障害は悪いことではない。やればできることが必ずある」。

横田久世さんの言葉や行動は、誰にとっても“生きるヒント”となります。

困難があっても人生は止まらない。前を向いて踏み出す勇気があれば、どこまでも走り出せる――その姿が、それを証明しています。


横田久世さんについてもっと知りたい方へ 公式SNSやウェブサイトでは、日々の挑戦や講演情報を発信中!

「#喜劇の英雄」で検索して、ポジティブなパワーを受け取ってみてください。

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この記事を書いた人

アラフィフ既婚の会社員です。
10代で引きこもりから脱出。
20代で働きながら高校・大学へ。
30代でうつ病とリストラを経験。
40代で障がい者雇用で再就職と結婚。
このブログでは障がい者や一般の方にも楽しんでもらえるイベントや生活情報をお届けします!
【保有資格】
ITパスポート、日商簿記、シニアライフコンサルタント(SLC)、フードコーディネーター、フォークリフト運転技能講習など多岐にわたる。

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