マイナンバーカードは、行政手続きのオンライン化が進むなかで欠かせない存在です。
しかし、ログインや署名に必要な「暗証番号」を忘れたり、間違えてロックされてしまった人も多いのではないでしょうか。
この記事では、暗証番号の種類から、ロック解除・再設定の具体的な流れ、忘れないための管理のコツまでを、やさしく解説します。
🧭 この記事のまとめ(30秒でわかる)
- 3回間違えるとロックされ、市区町村窓口で解除が必要
- 署名用・利用者証明用はコンビニで初期化可能
- 忘れた場合も、役所で10分ほどで再設定できる
マイナンバーカードの暗証番号とは?(種類・桁数まとめ)

マイナンバーカードには複数の暗証番号が設定されており、それぞれ役割が異なります。
- 署名用暗証番号
- 6〜16桁の英数字。電子署名が必要な申請(例:確定申告や転出届)で使用。
- 利用者証明用暗証番号
- 4桁の数字。マイナポータルやコンビニ交付、健康保険証機能などで利用。
- 住民基本台帳用/券面事項入力補助用暗証番号
- いずれも4桁の数字。役所の窓口などでカード情報を読み取る際に使われます。
これらの暗証番号を設定していないと、以下のサービスが利用できません。
- マイナポータルへのログイン
- コンビニ証明書交付サービス
- オンライン確定申告(e-Tax)
- 健康保険証機能
- 行政手続きの電子申請
それぞれの番号には異なる用途があるため、すべてを正確に管理しておくことが大切です。
暗証番号を3回間違えたらどうなる?

マイナンバーカードの暗証番号を3回連続で誤入力すると、自動的にロックがかかります。
これにより以下のような制限が発生します。
- コンビニ交付サービス:利用不可
- マイナポータル:ログイン不可
- スマホやPCでの電子申請:すべてブロック
このロックはセキュリティ上の仕組みであり、自宅や電話では解除できません。
🧩 コラム:暗証番号ロック解除の誤解あるある
- 「マイナポータルから解除できる」→誤り
- 「電話でリセットしてもらえる」→誤り
- 「代理で家族が解除できる」→原則不可
正しい方法は「本人が役所へ行く」こと。
カードと身分証明書を持参すれば、その場で解除できます。
暗証番号を忘れた・ロックされたときの再設定方法【3パターン+α】
暗証番号を忘れたり、ロックされた場合の再設定方法は3つあります。
- 市区町村の窓口で再設定
- 場所:役所の窓口
- 所要時間:約10〜20分
- 必要なもの:マイナンバーカード+本人確認書類(免許証など)
- その場で再設定完了
- スマホで変更(パスワード記録がある場合)
- 方法:マイナポータル上で変更
- 所要時間:約5分
- 条件:署名用パスワード(6〜16桁)が分かっている場合のみ可
- 更新手続き時に再設定
- タイミング:カード更新時(有効期限切れ)
- 所要時間:約10分
- 新しい暗証番号を登録可能
🏪 コンビニでマイナンバーカードの暗証番号を初期化・再設定する方法【対応暗証番号まとめ】

一部の暗証番号については、コンビニのマルチコピー機を使って初期化・再設定が可能です。
ただし、すべての暗証番号に対応しているわけではないため、注意が必要です。
✅ コンビニで対応できる暗証番号
| 暗証番号の種類 | コンビニで初期化・再設定 | 備考 |
|---|---|---|
| 署名用暗証番号(6〜16桁) | 〇 | JPKI利用者ソフト+スマホ連携が必要 |
| 利用者証明用暗証番号(4桁) | 〇 | 同上 |
| 住民基本台帳用暗証番号(4桁) | × | 窓口でのみ対応 |
| 券面事項入力補助用暗証番号(4桁) | × | 窓口でのみ対応 |
⚠ 注意
コンビニでの初期化は「署名用」と「利用者証明用」の暗証番号のみ対応しています。
住民基本台帳用・券面事項入力補助用は必ず市区町村の窓口で再設定が必要です。
🔧 利用条件と手順(例:セブン-イレブン)
🧩 必要なもの
- 本人確認書類(運転免許証など)
- マイナンバーカード
- スマートフォン(JPKIアプリ対応端末)
🏪 対応店舗
- セブン-イレブン
- ローソン
- ファミリーマート(※一部自治体のみ対応)
※2025年10月現在

🔁 手順概要
- JPKIアプリをスマホにインストールし、事前に利用登録を行う。
- コンビニ店舗のマルチコピー機で「パスワード初期化」メニューを選択。
- マイナンバーカードを挿入し、画面の案内に沿って操作。
- スマホで認証・確認を行い、再設定完了。
🕒 所要時間:約5〜10分
💰 手数料:無料
⚠ 注意点
- コンビニでの初期化は「署名用」「利用者証明用」のみ対応です。
- 住基用・券面事項入力補助用の暗証番号は、必ず市区町村の窓口で再設定する必要があります。
- 一部自治体では、コンビニ初期化に対応していない場合もあるため、事前に確認をおすすめします。
市区町村窓口でのロック解除・再設定の流れ
マイナンバーカード暗証番号のロック解除や再設定は、窓口で次のように進みます。

1️⃣ 受付で「暗証番号を忘れた/ロックされた」と伝える
2️⃣ 本人確認(運転免許証・健康保険証などを提示)
3️⃣ 職員が端末でマイナンバーカードのICチップを読み取り
4️⃣ 窓口で新しい暗証番号をその場で設定
🕒 所要時間:平均10〜20分(待ち時間を含む)
🧾 料金:無料
特に混雑期(3月・4月)は待ち時間が長くなりやすいため、平日の午前中などを狙うとスムーズです。
暗証番号を忘れないための対策・おすすめ管理方法
暗証番号を忘れると、再設定の手間がかかります。
日常的にできる安全な管理方法を紹介します。
- メモを写真撮影せず「封筒保管」
紙に書いて自宅の安全な場所(例えば通帳などと一緒)に封筒で保管するのが確実。 - 家族の代理再設定は原則不可
暗証番号は本人の責任のもとで管理される情報。やむを得ず代理申請する場合は、委任状と本人確認書類の写しが必要です。 - スマホメモに保存するなら「生体認証ロック」を併用
端末のFace IDや指紋認証と組み合わせて保存することで、セキュリティと利便性を両立できます。 - 更新時(10年目)に再設定
有効期限(顔写真付きカードは10年)に合わせて再設定するのも一つの方法。
📌 高齢者向けの補足
暗証番号を覚えるのが難しい高齢者は、「代理人申請制度」を利用できます。
家族や信頼できる代理人が手続きを手伝うことが可能です。

よくある質問
まとめ:暗証番号を忘れても「役所に行けば10分で解決」
マイナンバーカードの暗証番号を忘れても、焦る必要はありません。役所の窓口で本人確認を行えば、10〜20分で再設定できます。
「ロックされた」「思い出せない」という場合も、カードと身分証明書を持って窓口へ行くだけ。無料で即時対応してもらえます。
👉 参考:資格確認書の申請方法|いつ届く?有効期限・再発行・退職時の手続きまで解説

大切なのは「暗証番号を安全に管理し、正しい手順を知っておくこと」。これだけで、日常の行政手続きがぐっとスムーズになります。
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